渡辺会長 WBC日本代表監督は「落合君しかいない」

[ 2012年8月27日 06:00 ]

侍ジャパンの監督に落合氏を強烈プッシュする巨人の渡辺球団会長

 巨人の渡辺恒雄球団会長(86)が26日、ニッポン放送の「テリー伊藤 サンデーのってけラジオ」に出演し、来年3月の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督問題について初めて言及。「落合君しかいない。だって他にいますか」と、前中日監督の落合博満氏の名前を挙げた。

 収録は20日に行われた。WBCについては、日本のスポンサー権をめぐり、選手会が不参加を表明。日本野球機構(NPB)は当初は今月末までに代表監督を決めたい意向だったが、加藤良三コミッショナーは8日に「(決めるのは)難しい。メドがどうこうという状況ではない」と難航している現状を語っていた。

 渡辺会長は落合氏を推す理由について「中日をあれだけ強くした。軍師として采配力は一番じゃないか」と中日監督時代の8年間でリーグ優勝4度に導いた手腕を高く評価。「他にも(候補者は)いる。ただ12球団を総括するだけの貫禄ある人はいない」と話した。一方、落合氏の将来的な巨人監督招へいには「生え抜きというしきたりがある。それを犯すわけにはいかない」と否定した。

 混とんとしているWBCへの出場可否については「不参加はよくない。日本が入らないと本当の国際的な野球にならない。まとまる可能性はゼロじゃない」と持論を展開。出場問題も、監督問題も残された時間は少ない。球界に強い影響力を持つ渡辺氏の発言だけに注目を集めるのは必至だ。

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2012年8月27日のニュース