由伸 「24」キヨシ先輩の前でV打「まあそのへんはね」

[ 2012年8月25日 06:00 ]

<D・巨>6回無死一、二塁、古城の中飛で三塁へタッチアップする巨人・高橋

セ・リーグ 巨人3-1DeNA

(8月24日 横浜)
 先輩すみません、絶好調なんです。81年に巨人24番を背負っていたDeNA・中畑監督の目の前で、「後継者」高橋由のバットが火を噴いた。初回2死一、二塁から先制の右越え2点打。「打球にドライブがかかっていたからね。外野を越えてくれと思っていた。いい場面で打てたことはよかった」と笑顔で振り返った。

 フルカウントからのフォークボールを狙い澄まし強振した。6回の右中間二塁打も同じフォークボール。国吉の決め球を徹底的にマークした味のある2安打だった。これで先発した試合は7戦連続安打。打率は・256だが、勝利打点は7と、阿部の14に続き村田と並ぶチーム2位になった。「こんなに黄色っぽかったのかなってね。見れば見るほどね」と初めて袖を通した81年の復刻ユニホーム。中畑監督の前での決勝打には「まあその辺はね」と苦笑いしたが、元祖・絶好調男のお株を奪う絶好調ぶりだ。

 原監督にとって、81年は打率・268、22本塁打で、新人王を獲得した思い出深いシーズン。「懐かしいね。と同時にジャイアンツの歴史の重さを感じつつ、身の引き締まる思い」。31年前と同じ日本一へ伝統のユニホーム姿で、また一歩、前進した。

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