WBC問題でNPBと事務折衝 選手会協議再開へ

[ 2012年8月25日 06:00 ]

WBC問題について囲み取材を受ける阪神・新井貴

 労組・日本プロ野球選手会が来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に不参加を表明している問題で、新井貴浩会長(35=阪神)は24日、広島市内で日本野球機構(NPB)幹部との事務折衝に臨んだ。7月20日の臨時総会を「最終決議」としていたが、約2時間の話し合い後は「今後について、これから協議していきたい」と再び選手会として議論する姿勢を見せた。

 事務折衝ではNPBの下田邦夫事務局長、選手関係委員会の鈴木清明委員長(広島球団本部長)らから、大会主催者であるMLBとの交渉経過の報告を受けた。大会期間中でも侍ジャパン独自のスポンサー権は行使できる確認を取れたことについては「しっかり交渉してもらっている感じはします」と評価。一方で「今の段階で言えることはない」と方向性についてはこれまでの姿勢を崩さなかった。

 主催者側は日本の不参加に備え、米アナハイムでの2次ラウンド開催も準備しているが、期限は設けずに選手会の参加表明を待つ構え。新井会長は週明けの28日にも再び事務折衝に臨み、見解を示す予定だが、その発言が注目される。

 ▼鈴木清明・選手関係委員長 NPBが持っている権利、どうやって侍ジャパンを盛り上げようかという話をした。新井会長も野球界の発展を考えてのこと。すぐに結論は出ない。

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2012年8月25日のニュース