65歳が無四球完投勝利!リー「カーブが良かった」

[ 2012年8月25日 06:00 ]

最年長勝利記録を更新し試合後にファンにサインをする65歳のビル・リー

 米独立リーグのサンラファエルと契約した65歳の元大リーガー、ビル・リーが、カリフォルニア州サンラファエルで行われた試合で先発登板し、吉田えりが所属するマウイ相手に8安打4失点で完投勝利を挙げた。チームによると、リー自身が2年前に別のリーグでつくったプロ野球選手の最年長勝利記録を更新する快挙だという。

 リーは大リーグで1969年から82年までプレーして通算119勝。この日は途中で一塁ベースカバーに入った際に疲れて両膝に手をつく場面もあったが、94球を投じて無四球で投げきった。白髪のサウスポーは試合終了後、思わずグラウンドにキス。1200人の観衆から鳴りやまないカーテンコールを浴び「最高の機会を与えてもらった。きょうはカーブが良かったよ」と興奮で顔を紅潮させた。

 ◆ビル・リー 1946年12月28日、米カリフォルニア州生まれの65歳。68年にドラフト22巡目でレッドソックスと契約。翌69年6月にメジャーデビューを果たし、同年9月20日のタイガース戦で初勝利。73年からは主に先発を務め、同年から3年連続で17勝をマーク。同年には球宴にも選出された。79年にエクスポズ(現ナショナルズ)に移籍し、82年に引退。通算成績は416試合119勝90敗19セーブ、防御率3・62。左投げ左打ち。

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2012年8月25日のニュース