悲願へ光星学院 田村、北條の3、4番が松井粉砕した

[ 2012年8月21日 06:00 ]

<桐光学園・光星学院>8回表(光)2死一・三塁、田村は左前に先制適時打を放ち雄たけびをあげる

第94回全国高校野球選手権大会準々決勝 光星学院3-0桐光学院

(8月20日 甲子園)
 光星学院が誇る田村、北條の3、4番コンビが、桐光学院の松井を粉砕した。

 「目が慣れてきた。最後は打てる」。0―0の8回2死一、三塁。主将の田村は自信を持って打席に入った。1打席目に三振を喫した際には「こんなスライダーは見たことがない。自信をなくした」と正直に振り返ったが、この打席では「目線がぶれないし、大振りにもならない」と、従来の一本足打法からノーステップでのすり足打法に変更。1ストライクからの140キロの内角直球を左前へ運び、「3年生の意地ですね。松井より上の左投手はいない。でも、自分たちの経験が勝った」と胸を張った。

 続く北條も、甲子園で初めてバットを短く持ち、左中間に2点適時打。「田村が直球を打ったので、自分には変化球が来ると思った」とスライダーを狙い打った。

 2季連続準優勝で迎えた今大会。戦後では史上5校目となる3季連続の4強入りを果たしたが、目標はあくまで東北勢悲願の全国制覇。「(今春センバツ決勝で敗れた)大阪桐蔭にリベンジしたいけど、ます次の試合に勝たないと」

 銀メダルはもういらない。「三度目の正直」へあと2勝だ。 

続きを表示

2012年8月21日のニュース