号泣止まらず 桐光学園・松井 577球68Kで終戦「3年生に申し訳ない」

[ 2012年8月20日 11:05 ]

8回表2死一、二塁、光星学院・北條に2点適時二塁打を打たれた桐光学園・松井は悔しがる

第94回全国高校野球選手権大会第12日準々決勝 光星学院3―0桐光学園

(8月20日 甲子園)
 桐光学園・田中のバットが空を切った瞬間、次打者としてネクストバッターズサークルで控えていた松井は、その場で頭を抱えて泣き崩れた。

 試合終了のサイレンが鳴り響く中、バッテリーを組んだ先輩捕手の宇川に支えてもらわないと立てないほど。ベンチ前に整列しても涙がとめどなくあふれ、嗚咽した。マウンド上で三振を奪うたびに不敵な笑みを浮かべた2年生左腕の夏は、準々決勝で終戦を迎えた。

 4試合36イニング、毎回奪った三振の数は夏の甲子園、歴代3位の68を数えた。初の連投となったこの日は「調子は良くなかった」と松井。それでも強打の光星学院相手に毎回、先発全員の15奪三振を記録した。正念場で打たれたことには「相手のスイングが鋭かった。自分はまだまだだと思った」と唇をかんだ。

 先輩後輩の上下関係は、それほどうるさくない桐光学園。先輩にも同学年の友人にとる態度のように接してきた松井だが、3失点に「3年生に申し訳ない」と涙がまたあふれ出た。

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