西武 ついに奪首!最大11差最下位からミラクル進撃

[ 2012年8月20日 06:00 ]

<西・楽>ヒーローインタビューを終えスタンドのファンと万歳する十亀(左)と浅村

パ・リーグ 西武6-2楽天

(8月19日 西武D)
 「西武鉄道創立100周年シリーズ」と銘打った5試合の最終戦で、ついに首位に浮上した。今季初の6連勝。しかも、楽天のエース・田中を怒とうの5連打でKOした。渡辺監督は「相手はマー君で、ウチは谷間。ナカジ(中島)もいない。でも、みんなが一つになって、何とか勝つという気持ちがあの集中打になった。きょうの勝ちは本当に意味がある」と今季最多タイの14安打を放った打線を称えた。

 1―1の6回だ。先頭の秋山から4連打で2点を勝ち越し、なお無死二、三塁。浅村は「自分のところで途切れたくない」という一心で初球のスライダーを強振した。中前への2点適時打。この一打で田中をマウンドから引きずり降ろした。2番手のハウザーも攻略し、この回打者10人で5点を挙げ、試合を決めた。

 デーゲームで日本ハムが敗れ、勝てば今季初めて首位に浮上する一戦。だが、試合前のチームには危機感が漂っていた。最近6試合で打率・304、8打点と連勝をけん引してきた3番・中島が腰痛で欠場となった。

 意識を変えたのは渡辺監督のミーティングでの一言だった。「みんなでやるしかない」。3安打3打点の浅村は「簡単には打てない投手。気持ちで打った」と言った。昨オフ、メジャー移籍を目指した中島からグラブをもらった。中島自身がメジャー移籍時の松井稼頭央(現楽天)から受けた儀式。後継者に指名された浅村が、兄貴分の気持ちもバットに乗せた。

 ▼西武・十亀(3回1安打1失点で3勝目)競っていれば打線が打ってくれると思って必死に投げた。自分にプレッシャーをかけ、しっかり投げられたと思います。

 ▼西武・後藤高志オーナー まだ40試合ぐらい残っているが、首位に立ったのはうれしい。この調子で突っ走ってもらいたい。

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