1000Kむなし…田中 今季最悪6失点KO

[ 2012年8月20日 06:00 ]

<西・楽>6回、楽天・田中(右)は、西武・浅村に適時打を打たれ5失点で降板

パ・リーグ 楽天2-6西武

(8月19日 西武D)
 ただの1敗以上にダメージが大きい黒星だ。楽天のエース・田中が5回0/3を10安打、今季ワーストの6失点で4敗目。制球が甘く、6回には5連打を浴びての降板に「もう少しリズムを変えなければいけなかったけど、単調になりすぎた。要所要所で甘かったかもしれない」と厳しい表情だった。

 7月29日の西武戦(Kスタ宮城)も2回5失点KO。この日は5回2死三塁で栗山から151キロの直球で空振り三振を奪い、史上6番目のスピードで通算1000奪三振を達成するなど、球威はあった。しかし、8回で12安打を浴びた12日のソフトバンク戦(ヤフードーム)に続く2桁被安打に、星野監督は「田中があれではどうしようもない。西武戦は2試合続けてやられている。アウトも真芯で捉えられているし、考えないといけない」と反省を促した。

 同一カード3連敗で、借金は今季ワーストタイの5。「まあ今に見とけ。絶対に流れが来る。我慢するしかない」と声を振り絞った指揮官だが、5試合勝ち星がない田中の復調なしに上位浮上はあり得ない。

 ≪歴代6位の早さで到達≫田中(楽)が西武戦の5回に栗山から三振を奪い、通算1000奪三振を達成した。プロ野球131人目で、球団初めて。初奪三振は07年3月29日のソフトバンク戦で多村から。1000奪三振の最速記録は93年野茂(近)の871回だが、田中の1042回は歴代6位の早さ。また、23歳9カ月は54年金田(国鉄)の20歳11カ月を筆頭に歴代7番目の年少到達になった。

 ▼楽天・佐藤投手コーチ 田中は右打者の内角に投げきれず、真ん中に入っていた。スライダーも高かった。向こう(西武)の勢いにやられた感じがする。

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