50日ぶり!藤岡、5回0封で連敗止めた!

[ 2012年8月20日 06:00 ]

<日・ロ>5回無失点で好投したロッテ・藤岡

パ・リーグ ロッテ2-1日本ハム

(8月19日 札幌D)
 ロッテの藤岡はつぶやいた。「絶対に抑えてやる」。0―0の5回2死満塁、弱気の虫を自らの言葉で振り払った。糸井に対し、全て直球勝負。3ボール1ストライクとしたが、最後は内角高めの143キロで二飛に打ち取った。

 「あそこで失点したら今までと何も変わらない」。6月30日のオリックス戦(京セラドーム)以来、50日ぶりの1軍マウンド。5勝目を手に入れることはできなかったが、直球主体の投球を取り戻し、5回3安打無失点。連敗を4で止めたチームの勝利に貢献した。

 ドラフト1位左腕がどん底まで落ちた。不振で2軍落ちし、7月10日のイースタン・リーグのDeNA戦(ロッテ浦和)では2回0/3で10失点。涙もこぼれた。翌朝には「寝て起きると左肩が上がらなくなっていた」。心は折れそうだった。心身をリフレッシュするために10日間ノースロー。その間もブルペンの傾斜を使い、鏡を見てシャドーピッチングを行った。上半身に頼ったフォームを下半身主導に修正しリリースポイントを探した。

 「きょうは腕が振れて精神的な強さを感じた。一皮むけて帰ってきたね」と西本投手コーチ。先発陣は唐川、ペン、渡辺俊が戦線離脱中。それだけに藤岡の復活がチームの今後を大きく左右する。「1カ月半も迷惑をかけた。次はもっと長い回数を投げたい」。その顔には笑みが戻っていた。

 ▼ロッテ・根元(7回1死一塁から右中間へ決勝三塁打)三振だけは絶対にしたくなかった。最低でも一塁走者を得点圏に進めようと思った。最高の結果になってよかった。

 ▼ロッテ・大谷(2番手として6回に登板。1イニングを1安打無失点で今季3勝目)同点で緊張する場面だったが、そこでしっかりと投げられてよかった。

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2012年8月20日のニュース