村田 2併殺打の大ブレーキ…M点灯は最短18日持ち越し

[ 2012年8月17日 06:00 ]

<中・巨>7回無死一塁、巨人・村田の送りバントは最悪の併殺打に(捕手・谷繁)

セ・リーグ 巨人0-1中日

(8月16日 ナゴヤD)
 マジック点灯を目前にして、まるで金縛りにあったようだ。わずか2安打で延長11回サヨナラ負け。巨人・原監督の第一声が全てを物語っていた。

 「まあね、点を取らないとそりゃあ難しいですよ。ピッチャーはよう頑張ったと思います」

 5番・村田がブレーキ役となった。初めて走者が出た5回無死一塁から三ゴロ併殺打。7回にも同じ場面が訪れ、村田は送りバントを指示された。ところが失敗し、最悪の捕ゴロ併殺打。「サインが出たら決めないといけないので、あそこは僕のせい」と唇をかんだ。原監督は「ギリギリの場面で1点を取る最善策。この悔しさをバネにするでしょう」と奮起を促した。先発の中田賢に5回まで無安打。8回以降は救援陣に完全に抑え込まれた打線は2試合20イニングで得点はわずか1点のみ。平田にサヨナラ犠飛を許した山口は「次頑張ります」とうなだれたが先発の杉内も含めて打線に見殺しにされた。

 マジック点灯は最短であす18日に持ち越された。2位・中日とはまだ4・5ゲーム差もある。だが、前半戦は7勝3敗2分けだった中日に、後半戦は1勝4敗1分け。単なる「足踏み」以上に重い、連敗になった。

 ≪今季延長戦白星なし≫巨人の今季延長戦は2敗6分け。両リーグで延長戦白星なしは広島(3敗6分け)と巨人だけだ。また、巨人がシーズン初の延長戦から8試合連続未勝利は50年の9試合(6敗3分け)に次ぎ09年(2敗6分け)に並ぶもの。次の延長戦にも勝てないと球団タイ記録になる。なお、この日の敗戦でマジック点灯は最短でも18日に伸びた。条件は巨人が広島に連勝か1勝1分けで、その間に中日がDeNAに連敗するとM34が出る。

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2012年8月17日のニュース