19点大勝の作新 84年ぶりクリーンアップそろい踏み弾

[ 2012年8月17日 06:00 ]

<作新学院・立正大淞南>4回1死、作新学院・篠原は先制の中越えソロを放つ

第94回全国高校野球選手権2回戦 作新学院19―3立正大湘南

(8月16日 甲子園)
 快音を残した白球が、次々とスタンドへ吸い込まれていく。84年ぶりの大記録。号砲を鳴らしたのは作新学院の3番・篠原だった。

 「コンパクトに強い打球を打とうとした。感触は最高だった」

 4回1死。外角高めの直球を流し打って中越え最深部へ運んだ。1回戦の佐久長聖(長野)戦に続く2戦連発となった。

 「一打席一打席が本当に貴重。待っていてくれた仲間に恩返ししたい」

 最初で最後の夏。篠原は大ケガを乗り越えてこの舞台に立っていた。早くから中軸を任されながら1年秋には右足甲を疲労骨折し、4強入りした昨夏は腰椎分離症でベンチ入りメンバーからも外れた。さらに今春センバツでも直前に右鎖骨を骨折して出場機会がなく、6月下旬の大阪桐蔭との練習試合ではフェンスに直撃して右眼窩(がんか)底骨折の大ケガを負った。ことごとくケガに泣かされ続け、今夏の栃木大会前にはおはらいをしてもらった。そして、最後の夏に「御利益」があった。

 篠原が火付け役となり、続く4番・高山も「篠原が打ったら負けたくないという気持ちが強かった」と左翼席に2者連続アーチ。7回には甲子園で無安打が続いていた5番・山下にも3ランが飛び出し、「3、4番が打っていたので自分もと思った。打った瞬間入ったと思った」と相好を崩した。

 84年ぶりとなるクリーンアップの本塁打そろい踏み。チームは初戦の11安打に続き、19安打19得点の猛打をふるった。強打で4強入りした昨夏よりはるかにスケールアップした作新学院打線。春夏連覇した62年以来、50年ぶりの全国制覇へ向け打ちまくる。 

 ▼ロッテ・岡田(作新学院OB、03年卒)小針監督は僕の1学年先輩で一緒にプレーもしている。後輩の活躍は頼もしいし、うれしくもある。自分のテンションも上がります。

 ≪春夏通じ栃木県勢最多得点≫作新学院が大量19得点。栃木勢では50年夏の宇都宮工が若狭との準々決勝で奪った16点を抜き春夏を通じ最多得点となった。また、1試合3本塁打は春夏を通じて栃木勢初。4回の篠原、高山は大会18度目の2者連続本塁打。7回の山下と合わせクリーンアップの本塁打そろい踏みは、夏の大会では28年和歌山中の土井、小川、山下が佐賀中との2回戦で放って以来、84年ぶり2度目。

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