坂本も脱帽!プロ注目の光星・北條 バックスクリーン弾

[ 2012年8月13日 06:00 ]

<遊学館・光星学院>9回2死三塁、光星学院・北條はバックスクリーンへ特大2ランを放つ

第94回全国高校野球選手権第5日

(8月12日 甲子園)
 1回戦2試合と2回戦1試合が行われ、2回戦では2季連続準優勝の光星学院(青森)が4―0で遊学館(石川)を下し、16強進出一番乗りを果たした。今秋ドラフト上位候補の4番・北條史也内野手(3年)が、9回にバックスクリーンへ2点本塁打を放ち勝負を決めた。同校OBの巨人・坂本勇人内野手(23)の再来ともいわれる主砲の豪快な一撃で、チームは悲願の全国制覇へ向けて好発進した。

 打球が空気を切り裂いた。滞空時間わずか4・8秒。北條にとって通算13試合、58打席目で飛び出した待望の甲子園初本塁打は、鮮烈なインパクトを残した。

 「甲子園で本塁打を打つことを目標に練習してきたので、めちゃくちゃうれしかった。でも、(感情を)コントロールできないと上にはいけないので」

 9回2死三塁から試合を決める一撃にも、気持ちを表情に出すことなく、淡々とダイヤモンドを一周した。

 青森大会は通算・333、2本塁打ながら、2~4回戦までの3試合はわずか1安打。準々決勝の弘前工戦では勝ち越し2ランを放ったが、その直前の打席で「高校で3回目」という送りバントのサインを出された。自他ともに認める負けず嫌いな性格。その悔しさを胸に、必死でフォーム改造に着手した。

 従来は手と足を連動させてタイミングを取ってきたが、クイックモーションにも対応するために手はトップで固定し、足だけでタイミングを取る打法に改造。その新フォームで臨んだ甲子園で見事に結果を残した。

 同校OBの巨人・坂本2世の呼び声が高く、動画を見て手首の使い方を研究するなど、本家は憧れの存在だ。4歳から7年間、器械体操を習い、バック転も得意。幼少時代から鍛えられた天性の手首の柔らかさで、坂本も打てなかった甲子園での本塁打を放った。広島・苑田聡彦スカウト部長も、坂本との共通点について「腕が柔らかくてそこから押し込める。軸もしっかりしているし、ボール(特に内角)のさばき方が抜群」と評する。

 チームは昨夏、今春と甲子園で2季連続準優勝に終わった。集大成となる今夏。目標はもちろん全国制覇だ。北條の座右の銘は「栄光に近道なし」。だから言う。「どんな形でも勝てばいい。一戦一戦です」と。北條のアーチが“栄光への架け橋”となる。

 ▼巨人・坂本 センバツで準優勝だったので、優勝目指して頑張ってほしい。(北條のバックスクリーン弾は)なかなか打てるものじゃない。僕より全然凄いですよ。

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