井沢 不屈の2発!2死走者なしからサヨナラ呼んだ

[ 2012年8月13日 06:00 ]

<龍谷大平安・旭川工>7回1死二塁、龍谷大平安・井沢は左越え2ランを放つ

第94回全国高校野球選手権1回戦 龍谷大平安9―8旭川工

(8月12日 甲子園)
 これが32度の出場を誇る伝統校の底力か。6―8で9回2死走者なし。龍谷大平安(京都)は断崖絶壁から追い付き、延長11回のサヨナラ勝ちにつなげた。

 伏線は4点リードを奪われた直後の7回。「まだ勝てると思っていた」と1番・井沢が左越え2ランを放った。先頭打者本塁打に続いてのこの日2本目のアーチだった。京都大会は打率・240と不振だった。決勝の翌日に中学校時代に所属していた「新城東シニア」の坂本誠二監督の自宅へアドバイスを仰ぎに行き、足を上げずにすり足のフォームにしたことが奏功した。平安から現校名になってから初勝利。井沢はチームの大逆転劇に「野球の神様が降りてきた」と振り返った。 

 ▼龍谷大平安・高橋(プロ注目のスラッガー、9回に好機を広げる右前打を放つなど4安打1打点)9回は打ってからずっと泣いていた。

 ≪15年ぶり≫龍谷大平安の井沢が先頭の1回(裏)と7回に本塁打。先頭打者弾を含む1試合2本塁打は、97年に秋田商・熊谷が浦添商との2回戦で放って以来15年ぶり。

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2012年8月13日のニュース