阪神 暗黒時代に逆戻り…4連敗、01年以来の借金15

[ 2012年8月6日 06:00 ]

<広・神>9回2死、最後の打者・浅井の遊ゴロを、阪神・和田監督(右から3人目)はじっと見つめる

セ・リーグ 阪神0-7広島

(8月5日 マツダ)
 思い出したくもない時代に逆戻りする屈辱的な完敗だった。阪神は投手陣が7失点し、打線も無得点と沈黙。4年連続最下位の長期低迷から「暗黒時代」とされた01年以来の借金15に膨らみ、和田監督は「何回でも原点に返っていいし、そういうところからやらないと、この状況は打開できない」と力なく話した。

 マツダスタジアムで通算7勝1敗だった能見は6回4失点。自身が7試合連続で許していた本塁打こそなかったが、ともに迎に浴びた4回の2点二塁打、6回の適時打は2死からと粘りを欠いただけに「結果的に打たれているので僕の責任」と敗因を背負い込んだ。

 野手陣は初回1死二塁、2回1死三塁の好機を逸した上、守りでも能見の足を引っ張った。初回1死三塁で内野陣が前進守備を敷く中、ゴロを処理した二塁・平野が本塁へ悪送球。注文通りに打ち取った投球を台なしにし「情けない」とうなだれた。

 甲子園を長期間離れることになった直後に同一カード3連戦3連敗。後半戦はいまだ3勝で、相手チームの主催試合で9連敗だ。過去に借金15からクライマックスシリーズ進出を果たした例は昨季の西武だけ。阪神が100試合消化以前に50敗に達した年は全てBクラスに沈んでいる。負の数字ばかりが並ぶ現状で、7日からは首位・巨人と3連戦(東京ドーム)。「伝統の一戦」の名のもとで、せめてもの意地を見せたい。

 ≪借金15以上は11年ぶり≫阪神は今季13度目の零敗を喫し4連敗。借金は今季最大の15に膨らんだ。阪神の借金15以上は最下位に沈んだ01年終了時に57勝80敗3分けとなって以来11年ぶり。また今季の阪神は4月こそ2桁の11勝を挙げたが、5月9勝、6月8勝、7月5勝、8月1勝と4カ月連続で勝ち星が1桁。5月以降に月間2桁勝利が4カ月以上ないと98年5月から8、7、7、9、8、3と6カ月続けて以来チーム14年ぶりの屈辱になる。

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2012年8月6日のニュース