連覇狙う日大三 初戦は県大会76連勝中の聖光学院

[ 2012年8月6日 06:00 ]

健闘を誓い合う日大三・金子凌主将(左)と聖光学院・氏家主将

 8日に開幕する第94回全国高校野球選手権大会(15日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が5日、大阪国際会議場で行われ、3回戦までの対戦が決まった。史上7校目の夏連覇を狙う日大三(西東京)は、大会第4日の1回戦で福島県大会で08年から76連勝中の聖光学院(福島)と対戦する。また、同じく史上7校目の春夏連覇が懸かる大阪桐蔭は第6日の2回戦で木更津総合(千葉)とぶつかる。準々決勝の組み合わせ抽選は第11日、準決勝の抽選は第12日のそれぞれ第1試合終了後に実施される。

 相手が決まっても、金子凌主将の顔色は変わらなかった。今春センバツでも2試合に先発した好投手・岡野を擁する聖光学院。連覇を狙うチームの初戦へ向け、意気込みを口にした。

 「連覇は自分たちしか狙う権利はないので狙っていきたい。聖光学院は投手がいいというイメージ。打者が頑張って打ち崩したい」

 昨夏の甲子園では6試合中4試合で2桁得点という圧倒的な攻撃力で全国制覇を果たした。しかし一転、昨秋は東京1次予選、今春も東京大会1回戦で敗れた。今夏はノーシードから西東京大会を勝ち上がり、決勝の佼成学園戦では9回2死から逆転して甲子園切符をつかんだ。

 昨夏もレギュラーとして、打率・571の猛打をふるった同主将は「みんな打撃の調子も上がってきている。雰囲気もいいので、順調だと思います。初戦は楽しみ」。エースの斉藤も「全部投げるつもりでいきたい」と鼻息は荒い。

 練習試合でも対戦がない強豪同士の対戦。小倉全由監督は「去年の歳内君(現阪神)のように、毎年いい投手をつくっている」と警戒心を強めた。

 昨夏は「10―0で打ち勝つ野球」をテーマに掲げたが、今年は相手より1点多く取るという接戦をものにするスタイル。まずは福島県内敵なしの聖光学院を破り、連覇へ好スタートを切る。

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2012年8月6日のニュース