楽天 貧打ゆえに「1点もやらない」前進守備が裏目に…

[ 2012年8月5日 06:00 ]

<日・楽>6回2死一、二塁、逆転適時二塁打を浴び、がっくりの楽天・ヒメネス

パ・リーグ 楽天1-4日本ハム

(8月4日 札幌D)
 7連敗中、深刻な打撃不振…。そんなチーム状況も加味したベンチワークが裏目に出た。星野監督は2死から逆転された6回について「もったいないってもんじゃない」と表情を曇らせた。

 2試合連続で零敗だった打線が6回に24イニングぶりの得点で先制。直後の守備で好投していたヒメネスは2死から陽岱鋼)に安打を浴び、二盗を許した。ここで打席のホフパワーより次打者の鶴岡、もしくは代打の方が打ち取りやすいと判断し、敬遠気味の四球で歩かせた。一塁は逆転のランナーとなるが、外野陣は長打を浴びるリスクを冒して若干の前進守備を敷いた。

 まだ6回ながら「同点は仕方ない」ではなく「1点もやらない」というベンチワーク。結果、代打・西川の打球は中堅・聖沢のグラブの先を通過する逆転2点二塁打となった。「やや前寄り。コーチの指示です」と聖沢。定位置ならば捕球できた可能性は高い。「1―0で逃げ切る」という青写真はもろくも崩れた。

 依然として後半戦未勝利の8連敗(1分け挟む)で、借金は今季最多タイの5。悪い流れを断ち切る白星が欲しい。

 ▼楽天・大久保打撃コーチ(ここ3試合で1得点の打線について)毎日、反省して自分の対策としていけば、財産になる。

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2012年8月5日のニュース