6回終了リードなら勝率・978 巨人独走支える救援陣

[ 2012年7月31日 15:47 ]

今季リーグ断トツの31ホールドを挙げている巨人・山口

 巨人の首位独走を支えているのが救援投手の充実ぶりだ。杉内、内海、沢村ら先発投手の保ったリードを確実に守り切る。今季6回までに勝ち越した試合に敗れたのはわずか1度だけ。今後の展望も踏まえ巨人の救援投手をデータで探ってみたい。

 今季の巨人は試合運びがうまい。6回終了時点でリードしたケースは49度あって、勝敗は44勝1敗4分け。勝率は・978と圧倒的で、中盤までに「勝負あり」の試合展開がここまでの首位独走を支えている。

 こうした必勝パターンを可能にしているのが強力救援陣の存在だ。巨人のチーム防御率は現在2・16でリーグ1位だが、救援のみに限ると1・91と1点台をキープ。70年以降の巨人の救援投手の防御率をみても2点未満はなく、責務をきっちり果たしている。

 実際、救援投手に黒星がついたのは4月22日ヤクルト戦(神宮)の福田が最後。現在67試合連続で救援敗戦がない。巨人がシーズンで67試合以上救援黒星ゼロを続けたのは40年68試合、41年67試合、89年115試合に次いで23年ぶり4度目。過去3度は救援投手の奮闘が優勝につながっており、V奪回を後押しするデータになっている。

 個人に目を向けると山口がリーグ断トツの31ホールド、防御率0・37と安定度抜群。マシソンの戦線離脱で今後、西村とともにストッパーとしての起用もあるだろう。ただし山口の8月の通算防御率は2・89。特に過去2シーズンは10年3・77、11年3・60と夏場に不安を抱える。順風の救援陣にとって8月は正念場になりそうだ。

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2012年7月31日のニュース