栗山４安打　レオ打線好調で後半戦無敗

＜楽・西＞９回２死一、二塁、鉄平の打球を西武・栗山（右）が好捕してゲームセット!!岡本篤らナインとタッチを交わす

パ・リーグ 西武５－４楽天

（7月28日 Ｋスタ宮城）
　これぞ主将の働き。西武・栗山のバットから次々と快音が響く。今季初の１試合４安打。４時間に及ぶ接戦を制し、渡辺監督は「クリ（栗山）はいいところで打ってくれたし、左投手だけど全然気にせずにチームを引っ張ってくれた。１番の役割を果たした」とねぎらった。

　初回に先頭で右翼線二塁打を放つと、３回は左前打、４回に右翼線二塁打。さらに６回も左前打と勢いは止まらない。左腕・塩見から４安打。今季は対右投手の打率・２８４に対し、対左は・３３１。左対左を逆に得意にしている巧打者ぶりを見せつけたが「トータルでやれたということ。もっと右投手でも結果を残さないと」と表情は引き締まったままだった。

　守っては１点リードの９回２死一、二塁から、鉄平が放った左翼への大ファウルをスライディングキャッチ。フェンスに激突しながらもボールは離さなかった。左膝を強打してしばらくその場を動けなかったが、「積極的にトライしようと思った。うまいこといった」と気丈に話した。

　引き分けをはさんで３連勝で後半戦負けなし。「まだ遠いけど（首位の）背中が見えてきた。みんなが同じ方向をしっかり向いている」と栗山。その目は鋭く、先を見据えていた。