宇部鴻城 兄弟校を撃破!ノーシードから初の夏代表に

[ 2012年7月29日 06:00 ]

<宇部鴻城・山口鴻城>夏の甲子園初出場を決めた宇部鴻城ナイン

山口大会決勝 宇部鴻城6―4山口鴻城

(7月28日 山口県西京)
 最後の打者を中飛に打ち取ると、宇部鴻城のエース笹永は両手を突き上げ、マウンドには歓喜の輪ができた。山口鴻城との「兄弟校対決」を制し、初の夏代表に輝いた。

 ノーシードから激戦をくぐり抜けた。2回戦の宇部工戦は延長13回のサヨナラ勝ち。「あの試合の勝ちが自信になりました」と西野主将。3回戦から2試合は1点差の接戦を制し、準決勝では優勝候補・早鞆に12安打の猛攻で圧勝。決勝は2度のリードを許したが、6回に友永の2点打など5安打を集中し4点を挙げて逆転。「試合を通して成長してくれました」と尾崎公彦監督は涙で激闘を振り返った。

 今大会47イニング36奪三振の力投を見せた笹永と西野は中学2年からバッテリーを組む。冬場は連日10キロ走、300メートルインターバル走などをともに乗り越えてきた笹永は「きつい練習を乗り越えたからきょうがある」と充実の汗を光らせた。西野は「あいつと最後の夏を楽しみたい」と親友と聖地でも暴れるつもりだ。

 「甲子園で勝つチームとしてスタートしました。県の代表として必ず勝ち上がっていきます」。尾崎監督は必勝を誓った。

 ▽宇部鴻城(山口)1956年設立の私立校。陸上や空手も全国レベル。

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2012年7月29日のニュース