JR東日本の片山“円熟”ゴロの山!ルーキー吉田を好救援

[ 2012年7月20日 06:00 ]

<JR東日本・富士重工>9回2死、柿沼を三ゴロに仕留めガッツポーズをするJR東日本・片山

第83回都市対抗第7日・2回戦 JR東日本3-1富士重工

(7月19日 東京D)
 接戦を制した直後にもかかわらず、JR東日本の片山の表情は投球同様、ひょうひょうとしていた。

 「まあ、いつも通りに落ち着いて投げられました。相手が引っ張りに来ていたので7割くらいチェンジアップを投げましたが、いいコースに決まってくれました」

 29歳のベテラン左腕が円熟味のある投球を見せた。5回2死一、三塁の場面で先発の新人・吉田からバトンを受けると、3番・片山を空振りの三振に仕留めピンチを脱出。その後もチェンジアップに130キロ台の直球を織りまぜ、13アウト中、9アウトが内野ゴロ。のらりくらりと相手打線をかわし続けた。チェンジアップは今年2月の米国遠征の際、臨時コーチで現役時代は軟投派で鳴らした元ヤクルトコーチの安田猛さんから伝授された。「投げるときに小指を上に向ける感じで投げたらうまく抜けるようになった」という。

 社会人8年目の29歳。プロの世界は2年前に諦めた。それでもまだ新球を覚え、技術を伸ばすことに執着する。こんな投手が後ろに控えているから、JR東日本は強い。

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2012年7月20日のニュース