飛ぶボール効果だ！ノリだ、ラミだ、小池だ！４発快勝

＜Ｄ・ヤ＞初回２死、左越えソロを放ったＤｅＮＡ・中村（左）はラミレスに迎えられる

セ・リーグ ＤｅＮＡ６－２ヤクルト

（7月17日 横浜）
　夏到来だ。ハマの夜空に４発の花火が上がった。初回２死。ＤｅＮＡ・中村が１９試合ぶりの一発を左翼席中段に突き刺す。ラミレスも２度目のアベック連弾を左翼席上段に運んだ。

　「久しぶりの感触です」。そう振り返った中村は、８回には左越え８号ソロ。自身２年ぶりの１試合２本塁打で勝負を決め、続く小池とのアベックアーチを呼び込んだ。

　ＤｅＮＡ球団初の１試合４発。中畑監督は「やっちゃいましたね。花火の時期だからかな。ホームランには元気がもらえる」と笑った。交流戦から本拠地での試合前のフリー打撃は統一球になる以前の公式戦使用球、いわゆる「飛ぶボール」で練習している。統一球を無理に飛ばそうと力が入り、多くの選手が打撃フォームを崩したため、練習では気分よく打たせて試合に臨もうという首脳陣の配慮だった。

　「正直、走るのもきつい状況。でも、また打ちます。今年はゴールデングラブ賞も獲りにいく」。深刻な左膝痛から１４日に今年５本目となる痛み止めの注射を打って強行出場を続けるノリが、７月に入ってチームを初の連勝に導いた。
　
　▼ＤｅＮＡ・ラミレス　ノリさんと本塁打を打ったら２人でパフォーマンスをしようと話をしていて、実際にできて良かった。

　▼ＤｅＮＡ・小池　途中出場で１打席しかないし、代打のつもりで積極的にいった。４発出て、チームもいい方向にいけると思う。

　≪統一球導入後は初≫ＤｅＮＡは初回に中村、ラミレス、８回に中村、小池が連続弾を放ち、今季最多の４本塁打。チームで２者連続本塁打を１試合に２度は、０８年９月３日の阪神戦で２回に金城、相川（現ヤ）、７回に村田（現巨）、吉村と打って以来４年ぶりとなった。また、統一球導入後ではこの日のＤｅＮＡが初めてだ。なお、中村は楽天時代の１０年６月６日巨人戦以来４０度目の１試合２本塁打。歴代最多は王（巨）の９５度だが、現役では小久保（ソ＝４２度）に次ぐ２位につけている。