都日野が早実撃破 エース佐々木221球13回完投

[ 2012年7月16日 06:00 ]

<都日野・早実>早実を破り喜ぶ都日野の選手たち

西東京大会3回戦 都日野4-3早実

(7月15日 八王子市民)
 第94回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間、甲子園)の地方大会は、43大会で390試合が行われた。西東京大会では都日野が延長13回の末、早実を4―3で下して16強入り。エース右腕・佐々木千隼(ちはや)投手(3年)は8安打を許しながら、221球を1人で投げ切った。沖縄大会決勝では浦添商が沖縄尚学を逆転で破り、全国一番乗りで4年ぶり4度目の甲子園出場を決めた。16日は45大会で385試合が行われる。

 延長13回2死二塁。佐々木が投じた実に221球目は一塁へのゴロとなった。ベースカバーに走った。トスされたボールをつかむ。一塁審判の「アウト」のコールと同時に、両手を突き上げた。

 「興奮していて、疲れは感じていません。試合で200球投げたのは初めて。(08年に負けた早実に)借りは返したいと思っていました」

 1点リードの9回に同点に追い付かれても、笑顔。延長11回無死満塁でも、笑顔。2死満塁でフルカウントとなっても、笑顔でサヨナラ負けのピンチを脱した。

 最後の夏を控えた6月。練習試合で打ち込まれ、いら立ちを態度に出した。嶋田雅之監督から「もっと自覚を持て」と一喝された。「そこからですね。笑顔でプレーすることを意識したのは」。被安打8で、与えた四死球は14個。どれだけ走者を許しても、マウンドを楽しんだ。13回の決勝点は女房役の田中が中犠飛で挙げてくれた。

 昨年12月、東京都選抜に選出された。早実のエース・八木ら、レベルの違いを痛感した。学校に弁当3つを持参し、冬場の走り込みで体重は4キロ増えた。直球の最速は143キロを計測するまでになった。その八木との直接対決。八木は一度マウンドを降りたが、6回から再び登板した。佐々木の221球に対して、八木は180球。3時間37分の試合時間は西東京大会の最長記録だった。

 4年前は5回戦で早実に敗れた。当時のエース・小室(現立大4年)は、7月上旬に母校のグラウンドを訪れ、指揮官に「リベンジ頼みますよ」と思いを託していた。小室から背番号1を受け継ぐ佐々木は「15回まで行ってやろうと思っていました。金星ですか?甲子園しか考えていないので」と、このときだけは真顔で言った。

 ◆佐々木 千隼(ささき・ちはや)1994年(平6)6月8日、東京都生まれの18歳。小2から日野イースタンジュニアで野球を始め、三沢中では都大会8強が最高成績。都日野では1年夏からベンチ入り。1メートル80、76キロ。右投げ右打ち。

 ▼都日野・嶋田雅之監督(佐々木について)頑張ったと思います。あそこまでいくと代えられない。前半は全然だったけど、途中から良くなった。

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