斎藤 自己最悪7四死球…5戦連続白星なし

[ 2012年7月14日 06:00 ]

<楽・日>田中の投球を見る斎藤

パ・リーグ 日本ハム1-5楽天

(7月13日 Kスタ宮城)
 3度目も勝てなかった。楽天・田中のヒーローインタビューが球場内から聞こえてくる、Kスタ宮城の駐車場。日本ハム・斎藤は天を見上げ「はあ…。ほんのちょっとのところだと思う」と必死に言葉を絞り出した。

 これで6月6日に勝ったのを最後に、5試合連続で白星から見放され昨季を上回る7敗目。この日は公式戦で初めて年下女房となる18歳の近藤とのバッテリーだった。「斎藤が引っ張るんだというくらい攻めてほしかった」と意図を説明した栗山監督。しかし慎重になりすぎた。吉井投手コーチは「調整の仕方やブルペンでの投球練習は素晴らしかった」と振り返る。それだけに「かわしにいく投球で制球を乱していた。残念」と厳しかった。6回121球、プロ入り最多の7四死球を与えての敗戦だった。

 6回の3点目で万事休した。2死一、二塁から銀次に浴びた中前適時打。「2失点までならと思っていた。あれ(銀次の適時打)が痛かった?そうですね」。この連敗中は、ここぞの場面で制球ミスから失点するケースが目立った。この日も自ら勝負と思っていた3点目を簡単に許し、これまで同様のミスを犯した。

 球宴前最後の登板。そして西東京大会の初戦を突破した母校・早実に贈る白星を挙げることはできなかった。「(後半戦は)しっかり機能できるように、反省して自分の中で考えながらやりたい」。モヤモヤが晴れない表情に、苦悩の跡がにじんでいた。

 ▼日本ハム・栗山監督 見ての通り。課題はハッキリしているし、ずっと挙げていること。どこでクリアできるか。同じことを繰り返せば、いろいろなことが起きてしまう。

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