松田が決めた!ソフトバンク、今季初サヨナラ勝ち!

[ 2012年7月14日 06:00 ]

<ソ・ロ>10回無死一、二塁、サヨナラ打を放った松田はナインから手荒い祝福を受ける

パ・リーグ ソフトバンク4-3ロッテ

(7月13日 ヤフーD)
 たまっていたうっぷんを晴らした。延長10回無死一、二塁。ソフトバンク・松田は大谷の142キロ直球を完璧に捉え、左翼線を破った。今季81試合目でチーム初のサヨナラ勝ち。ヒーローは15日早朝まで続く博多祇園山笠の男衆のように、チームメートがかけてくれる「力水」を気持ち良さそうに浴びた。

 「サヨナラは初というのは打った後、知った。1回目を付けられてよかったです」。自身は3度目となるサヨナラ打。背番号5は、お立ち台で山笠のかけ声「オイサー!」を披露し、2万9538人の観衆を歓喜の渦へと引っ張り込んだ。

 昨季から追い込まれると指2本、余らせてバットを持ち、コンパクトに振り抜く。そのきっかけをくれたのは、この日のロッテ先発の上野だ。昨年8月25日の対戦で20号ソロを放った。「低めのフォークを泳いでスタンドに運べた。大振りは必要ないと確信した」。対上野は3打数無安打だったが、サヨナラ打の「恩返し」ができた。

 この日は埼玉・所沢からの移動ゲーム。大雨と事故渋滞の影響で球場入りは予定よりも1時間半遅れた。疲労困憊(こんぱい)のチームメートをよそに昨季に続き、フルイニング出場を継続する松田だけは「疲れは勝てば楽になる」と全く気にしていなかった。リーグ2位の52打点でトップのオリックス・李大浩に3打点差。昨季王者はこの日敗れると、14日にも自力優勝消滅の危機だった。ここまで1勝7敗1分けで天敵だったロッテ戦の連敗も5でストップ。勝負強く、タフな3番が全て救った。

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