10年ぶりサヨナラ打!稼頭央 歓喜のポーズはメジャー流

[ 2012年7月2日 06:00 ]

<楽・ソ>延長10回2死二塁、楽天・松井が左越えにサヨナラ二塁打を放ち、ベンチに向かってテハダを真似たお決まりのポーズ

パ・リーグ 楽天3-2ソフトバンク

(7月1日 Kスタ宮城)
 楽天の松井稼頭央内野手(36)が1日、ソフトバンク戦の延長10回2死二塁から左越えにチーム今季初のサヨナラ打を放った。日本では西武時代の02年以来、実に10年ぶりで、5回の適時打と合わせて2打点。メジャーから持ち込んだ「歓喜のパフォーマンス」はナインだけでなくファンにも浸透しており、ムードは最高潮だ。3連勝でリーグ戦再開後は7勝1敗1分けとなり、2位・日本ハムに1・5ゲーム差に接近した。

 日本で10年ぶりの快音を響かせた。松井が放った打球はワンバウンドで左翼フェンスを越えた。星野楽天の今季初となるサヨナラ勝利。西武時代の02年以来となるサヨナラ打は、熟練された技術と準備がもたらした。

 「スライダーに必死に食らいついた結果です。みんなでつないでくれたチャンス。チーム一丸でつかんだ勝利ですね」

 負けがなくなった延長10回2死二塁。2ボール1ストライクと有利なカウントで強振したい局面となったが、右打席の松井は冷静だった。中堅から逆(右翼)方向に打ち返すイメージを頭に描き、ボールを長く見る準備を整えた。左腕・森福が投じたのは外角からストライクゾーンに鋭く曲がるスライダー。「当てにいくことなく、しっかり振れた」のは、引きつける意識を高めていたからこそだった。

 お立ち台では歓喜のパフォーマンスも披露した。右手でハイタッチすると思いきや、後ろに引いて小刻みに前後に動かす。俳優でコメディアンだった谷啓さんのギャグ「ガチョ~ン」にも似た動きは08、09年にアストロズで同僚だった通算304本塁打のテハダ(6月にオリオールズからFA)が行っていたもので、5月から徐々にナインに浸透した。最近はチームが好調でナインが披露する機会も多く、ファンにも浸透。松井は「ファンの皆さんもやってくれるので一体感を感じる」と話し、インタビューの最後に「3・2・1」の合図でスタンドのファンとの「共演」も果たした。

 チームは07年以来のソフトバンク戦同一カード3連勝。延長10回の攻撃前にはナインに「(今季初の)サヨナラを見せてくれ!」とゲキを飛ばした星野監督は「引き分けじゃあ、面白くないからな」と上機嫌だった。

 パフォーマンスの名称を問われた松井は「(ファンに)公募しようかなあ。もれなく1人に僕の何かをあげますよ」と仰天プランも披露。普段はクールな36歳の主将が、この日ばかりは少年のような笑顔を振りまいた。

 ≪メジャーでは歓喜の恒例パフォーマンスで一体感≫メジャーでは、チームの一体感をつくるために、お決まりの歓喜のパフォーマンスを持っているチームは多い。昨季、話題を集めたのは、斎藤(現ダイヤモンドバックス)が在籍していたブルワーズで、両手を上げ、動物が外敵を威嚇するような野獣ポーズが定着。「ビースト(野獣)モード」と呼ばれ、ファンにも浸透。勢いに乗ったチームは29年ぶりの地区優勝を果たした。

 ≪サヨナラ打は日米通算10度目≫楽天は延長10回、松井の左越え二塁打で今季初のサヨナラ勝ち。松井の日本でのサヨナラ安打は西武時代の02年8月9日オリックス戦で9回山口から右中間本塁打して以来10年ぶり8度目。なお大リーグ時代はメッツ在籍時の04年5月9日ブルワーズ戦で中越え二塁打、アストロズ在籍時の09年9月5日フィリーズ戦で中前安打と2度マーク。日米通算ではちょうど10度目になった。

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