一発だけじゃない!G打線つながった初回集中打で4点

[ 2012年7月1日 06:00 ]

<巨・中>初回無死満塁、中前に2点適時打を放つ阿部

セ・リーグ 巨人4-2中日

(6月30日 東京D)
 電光石火の先制劇で、点だった打線が再び線となった。巨人は初回先頭の長野の右前打から、相手失策にも乗じ、瞬く間に4点を奪った。

 「いい形でつながってきたので、そのまま流れに乗れた。外野フライでもいいケース、コンパクトにいった」。1点先制し、なお無死満塁で2点中前打を放った阿部は「つなぎ」を意識した結果と強調した。チームは3連勝中だったが、その間に挙げた9得点中7得点が本塁打によるもの。一発で決める展開が続いていたが、この17イニングぶりのタイムリーを含め、久しぶりに集中打を浴びせた。

 相手左腕・小笠原とは3年ぶりの対戦だった。07年CS最終Sの初戦で黒星を喫し、3連敗でリーグ2位の中日に下克上進出を許すきっかけにもなった難敵。そこで野手は阿部を除き右打者を7人並べた。その右打者の4安打は全て逆方向と意識を徹底。通算打率・423、4本塁打と小笠原を得意にしている4番・村田も、無死二、三塁でフルカウントから無理せず四球を選び「後ろにつないで、あれだけ点数が入って良かった」と波状攻撃に加わった。

 3連勝しながら「もう少しつながりが出てこないと。反省点はある」と打線に表情を緩めなかった原監督も「坂本(記録は右翼失策)もヒットでいいと思う。いい初回だった」と線となり、束で襲いかかった猛攻を評価した。重量打線が再び分厚さを増してきた。

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2012年7月1日のニュース