杉内粘投9勝目!巨人、首位攻防連勝で中日にゲーム差0

[ 2012年7月1日 06:00 ]

<巨・中>女性ファンとハイタッチする杉内

セ・リーグ 巨人4-2中日

(6月30日 東京D)
 巨人がついに首位・中日にゲーム差なしまで肉薄した。30日の中日戦で先発の杉内俊哉投手(31)が6回7安打2失点の粘投。6月5日のソフトバンク戦(ヤフードーム)以来4試合ぶりの白星で、両リーグ単独トップの9勝目を挙げた。打線も初回に5安打などで一挙4点を奪う猛攻で4連勝。首位攻防戦に連勝した巨人は、1日も勝てばいよいよ単独首位に立つ。

 今度は素直にうなずいた。スッと息を吐き、杉内があらん限りの力を込めた。4回2死二、三塁。打席には大島。カウント2ボール2ストライクから、内角高めに139キロの直球を投げ込んだ。打球は力ない遊ゴロ。グラブをポンと叩くと、阿部に目線を送った。

 「調子は悪くなかった。ただ3回2死から大島のところで、阿部さんのサインに首を振って投げて打たれた。そこから3連打で2点返されて。首を振ったことを引きずってしまった」

 3回2死。大島に対する6球目だった。阿部のスライダーの要求に首を振り、普段はほとんど投げない左打者の内角へのチェンジアップを投じた。リーグ優勝への最大のライバルである中日。今後の長い戦いを見据えた上での布石の1球だった。「反応が見たかった。冒険してしまった。阿部さんに申し訳ない」。結果は右前打。そこから3連打で2失点した。これまでは阿部にリードを一任してきたが、初めて欲を出した。それでも4回に再び迎えた大島を打ち取るなど、粘り強く投げ続け6回2失点。試合をつくった。

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2012年7月1日のニュース