また日替わりヒーローだ!鉄平&銀次の一発で貯金1

[ 2012年6月28日 06:00 ]

<日・楽>4回無死一塁、先制の右越え2ランを放った楽天・鉄平(中央)はチームメートと喜び合う

パ・リーグ 楽天5-4日本ハム

(6月27日 東京D)
 いぶし銀の魅力を漂わせる「銀鉄コンビ」が珍しいアーチの競演だ。楽天は鉄平が4回に413日ぶりの先制1号2ランを放つと、プロ7年目、24歳の銀次も5回にプロ初アーチ。試合後に記念の花束を受け取った銀次は田中らに「ヒューヒュー」と冷やかされたが、右肩に花束を乗せて歩いた。その姿は野武士に見えた。

 誰も想像していなかった「予告弾」でミスを取り返した。4回に三塁守備で悪送球し、失点につながった。その直後の5回。「失策の後だったんで一発を狙っていきました」と初球の直球を振り抜くと、右中間席まで運んだ。交流戦では走塁と守備で連日のボーンヘッドを犯し、星野監督は「野球をやったことがないんじゃないか!」と怒り心頭だったが、我慢して使い続けた。その期待に応える殊勲の一発。「プロ初か。エラーはよく見るけどな。不思議なヤツや」と目を細めた。

 元気なのは若手だけではない。鉄平も4回無死一塁から弾丸ライナーの一発。09年の首位打者も近年は不振が続き、左投手の時はスタメンを外される。クールな男がナインと笑顔で「エアタッチ」を繰り返したのは喜びの表れ。「あんな感じの本塁打は久々。普通に近づいている」と復調への手応えを口にした。

 交流戦明けは1分けを挟んで4連勝。ロッテ、日本ハムと上位相手に勝利はいずれも1点差で貯金生活に入った。「(今季最多の貯金は)4つあったんだよ。まだ取り戻していない。競り合いでしのいでいける場面をつくれるようになっているけどな」と指揮官。日替わりヒーローが誕生する星野楽天は強い。

 ▼楽天・大久保打撃コーチ 銀次は初球から振れているのがいい。鉄平は結果が出だしているから、よどみのない(打撃)フォームができている。

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