「長さん」命日に白星を…阪神・岩田「勝たなければいけない」

[ 2012年6月26日 16:34 ]

キャッチボールで調整する阪神・岩田

 長さんのためにも勝つ!阪神・岩田が27日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発。昨年の同じ6月27日に遠征中の富山市内の宿舎で急逝した渡辺長助元チーフスコアラー(享年54)へ、弔い星を捧げることを誓った。

 「あれからもう1年。早いですね。勝たなければいけないでしょう。いつも勝たないといけないけど、みんなで一つになる雰囲気になると思いますし…」

 神妙な表情を浮かべながら、言葉をつないだ。移動便へ乗るために現れた新大阪駅のホーム。時の流れの早さをかみしめながら、悲しい思いをマウンドでのパワーに変えることを約束した。

 開幕当初は思うような投球ができずに苦しんだが、ここへ来て明らかに上り調子だ。交流戦4試合では3勝負けなし。特にここ2試合は楽天、ソフトバンクを相手にいずれも8回を投げ、計16イニングを7安打1失点に封じ込めた。不調時はツーシームに頼るきらいがあったものの、空振りを取れる真っすぐ、スライダーが復活。原点にたどり着いたことで、5勝5敗の五分まで巻き返した。

 「チームの状態も上がってきていますからね」

 甲子園の投手指名練習に参加したこの日は、キャッチボール、ブルペンで調整。投球後は50メートルのミドルダッシュを入念に繰り返した。チームも5割復帰を果たし、乗り込む敵地・ナゴヤドーム。中15日の登板間隔をもろともせず、天国へナインの思いを届けてみせる。

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2012年6月26日のニュース