ヤクルトの勝ち消した田中の大暴走「狙う気持ち分かるが冷静な判断ほしい」

[ 2012年6月25日 07:10 ]

<巨・ヤ>5回1死一、二塁、川端の左翼線への勝ち越し打で二走・ミレッジ(左端)が生還するも、一走・田中(中央)は三塁タッチアウトになる

セ・リーグ ヤクルト3-3巨人

(6月24日 東京D)
 好走塁と暴走は紙一重だが、この日のヤクルト・田中の走塁は明らかに後者だった。

 同点の5回。1死一、二塁から川端が左翼線に安打を放った。二塁走者のミレッジは生還。しかし一塁走者の田中は三塁を欲張り、タッチアウト。谷の送球はワンバウンドの好返球だったが、それにしても三塁の3メートルほど手前でアウトと分かるほど明らかにアウトのタイミングだった。

 後続は畠山、バレンティンの好打順。無理をせず1死一、二塁で主軸の安打に期待する場面でもあった。城石三塁コーチは「田中には判断ミスと試合中に言った。狙う気持ちは分かるが冷静な判断もほしい」と顔をしかめた。

 試合は延長11回の末に引き分け。要因は1点勝ち越した延長10回に同点に追いつかれた3番手のバーネットにも見えるが、打線が中盤に点差を広げる好機を逃していたのも事実。田中は言う。「相手投手(杉内)のこともあり、三塁への気持ちが強かった」。

 杉内からそう点は取れない――。そんな焦りが田中の判断を誤らせた。

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2012年6月25日のニュース