「全部の球種悪かった」釜田 それでも粘投で負け付かず

[ 2012年6月25日 06:00 ]

<楽・ロ>6回裏、フェルナンデスのタイムリーで同点に追いつきベンチ前でガッツポーズの釜田

パ・リーグ 楽天4-4ロッテ

(6月24日 Kスタ宮城)
 負けが付かない「運」も好投手の条件だ。楽天の高卒ルーキー・釜田が首位のロッテ戦に先発し、制球難から6回2/3を8安打3失点。86年の大洋(現DeNA)・相川英明、先発白星に限ると66年・堀内恒夫(巨人)以来46年ぶりの無傷の4連勝はならなかったが、黒星も付かなかった。

 「全部の球種が悪かった。体が開いていた」と振り返ったように変化球の制球に苦しみ3回までに3失点。4回以降は直球の割合を増やして粘った。味方打線が6回にフェルナンデスの2点打で追いつき、7回は2死一、二塁のピンチを招いたが、2番手の片山が後続を斬った。

 前回17日の巨人戦(Kスタ宮城)でプロ初完投をマークするなど高卒新人1年目では08年のロッテ・唐川以来のデビューから3連勝。この日は記録更新が途切れてもおかしくない内容ながら4連勝への「挑戦権」は手元に残った。引き分けで単独3位に浮上したが星野監督は「釜田は序盤の3失点がいかん」と苦言。18歳右腕も「次は勝ちにつながる投球がしたい」と反省を忘れなかった。

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2012年6月25日のニュース