原監督　スキャンダルでチームに「けじめ」の謝罪

険しい表情でグラウンド入りする原監督

　自身の女性問題に絡み１億円を支払っていた巨人・原辰徳監督（５３）が２１日、長野市内の宿舎でコーチ、ナイン、球団スタッフら全員の前で一連の騒動について謝罪した。

　外野フェンス沿いを３０分ほどウオーキングし、アンダーシャツを着替えた原監督は一塁ベンチに腰を下ろした。気持ちを切り替えたのか、表情は普段と変わらない。一連の騒動を汗と一緒に流し切ったかのように「選手の前でも話をさせてもらいました」とナインに謝罪したことを明かした。

　「野球以外のことでメディアを騒がせてしまい、申し訳ない。迷惑をかけたことをこの場で謝罪します」――。チームとともにこの日長野入りした原監督は、練習への出発前に宿舎の一室に急きょコーチ、選手らを集めた。２０日に明らかになった自身のスキャンダル。８８年の女性問題に絡み、０６年に２人組の男に１億円を支払った。前日にも謝罪コメントを公表したが、自身の口から直接、選手らに思いを伝えた。チームの動揺を抑えるため。何より、２２日に再開するリーグ戦を前に、あらためてチームの絆を強めるためだった。