春は浦和学院破り3位 春日部東、夏も波乱起こす

[ 2012年6月20日 06:00 ]

春日部東のサイド左腕・熊谷

埼玉大会組み合わせ決定

 第94回全国高校野球選手権大会(8月8日開幕、甲子園)埼玉大会の組み合わせが19日、決まった。今春の県大会で浦和学院を破り4強入りしたBシードの春日部東は、公立勢としては98年の滑川(現滑川総合)以来、14年ぶりの甲子園出場を狙う。また、16日に組み合わせが決まっていた東、西東京大会の日時、球場などが決定した。

 春日部東を率いる中野春樹監督(59)が、「あの夏」の再現を狙う。越谷西の監督時代の95年に埼玉大会を制し、甲子園で1勝を挙げた名将は「あの時のチームと比べて、総合力は今年の方が上だと思う。あとは投手がどれだけ頑張れるか」と力を込めた。

 今春の県大会準々決勝。今センバツ8強の浦和学院と激闘を演じた。5月1日は延長15回で1―1の引き分け再試合。翌日は6回途中に2―2で降雨ノーゲームに。そして5日に5―0で破る金星を挙げ、3位に入り関東大会に出場した。

 指揮官が課題に挙げる投手陣は、多彩な顔ぶれがそろう。エースナンバーを背負う丹羽、田中、小貝に加え、左横手投げの熊谷が絶好調。浦和学院戦では初戦に15回を1失点完投し、5日は完封勝利を挙げた。4月下旬に上手投げから腕を下げた新フォームにしたばかりで「腕を下げてみろと監督に言われて、その通りにやれば結果が出ると思いました」と振り返る。

 中野監督は今夏限りで勇退する。「監督が最後。みんなで甲子園に連れていきたい。春は粘って戦えた。夏も粘っていきたい」と若月主将。今春は公立校3校が4強入りするなど、強豪私立との差は縮まっている。指揮官のためにも、春日部東ナインが夏も波乱を起こす。

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2012年6月20日のニュース