涌井復帰シフトだ 急きょ球場変更し西武Dで2軍戦

[ 2012年6月20日 06:00 ]

<イースタン西・D>雨の中、力投する涌井

 女性とのトラブルが週刊誌で報じられたことを理由に出場選手登録を外れた西武・涌井秀章投手(25)が19日、イースタン・リーグのDeNA戦(西武第2)に先発。「謹慎」解除後初の実戦登板だったが、打者3人に投げたところで降雨ノーゲームとなった。

 20日に西武第2球場で予定された同カードも雨模様のため、渡辺久信監督(46)の要請で急きょ西武ドームに球場を変更。涌井は抑えとして連投テストを行う。

 約1カ月ぶりの実戦となった涌井は先頭の啓二朗をカーブで遊ゴロに打ち取った。続く渡辺には中前へ運ばれ、3番・内藤に初球を投げたところで雨天中止に。打者3人、わずか9球…。翌20日の雨予報を見越して2試合分の2イニングを予定していたが、計算が狂った。

 待望の守護神の実戦復帰戦。視察した渡辺監督はこのままでは引き下がらず、迅速な行動に打って出た。中止と同時に「西武ドームは空いているから、何とかイースタンの試合をこっちでやれないか」と球団側に打診。球団も日本野球機構(NPB)に申請し、急きょ球場が本拠地の西武ドームに変更された。さらに有料試合として開催されることも決まった。

 異例の待遇の背景には救援陣の防御率が12球団ワーストの5・44という惨状がある。渡辺監督は涌井をリーグ戦が再開する22日のオリックス戦(大宮)から抑えで起用する意向。その期待を背負う涌井も復帰前に連投テストを希望し、球場変更に至った。それに伴い、西武ドームで予定された1軍の全体練習は室内練習場が隣接する西武第2球場に変更。抑え不在から抜け出すため涌井の実戦調整を最重要視し、守護神復帰をバックアップした。

 涌井は「9球では正直分からない。グラウンドもぬかるんでいたし」と振り返った。ただ、実質的な謹慎だったこの1カ月は打者に対して投げておらず「試合でのピッチングで微妙に力が入った」と、いくらかは感覚がよみがえったようだ。球場変更となったことに「第2で投げるよりも本拠地で投げる方がいい」と配慮に感謝した。

 チームは借金5で5位。上位浮上の鍵は涌井が握っている。「(あすは)最後に投げさせてもらえるので(展開にかかわらず)勝ち試合のつもりでいく。きょう不安なく投げられたから大丈夫」。エースはこれ以上ない舞台で、首脳陣を安心させる。

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