東浜 わずか4Kも“投手脳”で省エネ103球完封

[ 2012年6月16日 06:00 ]

<愛知学院大・亜大>7回1死二塁、愛知学院大・河田を遊ゴロ併殺打に仕留め、ガッツポーズで喜ぶ亜大・東浜

全日本大学野球選手権第4日 亜大3-0愛知学院大

(6月15日 神宮)
 今秋ドラフトで1位指名が確実視される亜大・東浜巨(なお)投手(4年)が、4安打、無四球完封で愛知学院大を3―0で下した。東浜は打たせて取る投球で、大学での完投勝利試合としては最少の103球で投げきった。亜大は03年以来の4強入り。また、早大の1年生右腕・内田聖人投手は奈良産大戦で好救援をみせ、大学初勝利を挙げた。16日の準決勝は九州共立大―早大、亜大―龍谷大の顔合わせとなる。
【試合結果】

 相手打者の心理を読み切った。わずか103球。2時間1分の完封劇に、東浜の「投手脳」の高さが凝縮されていた。

 「きょうは変化球でストライクが取れたので、初戦とスタイルを変えた。相手がどんどん振ってきたので、力まないように打たせて取る投球に徹した」

 初戦の八戸大戦の14奪三振の力投から一転、この日はわずか4奪三振。それでも充実感は高かった。愛知学院大打線は序盤、早いカウントから直球に狙いを絞り、中堅から逆方向へ打ち返すことを徹底した。直球中心の配球で入った東浜だったが、初回1死二、三塁のピンチを招いたことで、相手の狙いを察知。3回まで33球中23球だった直球の割合を、4回以降は70球中21球と激減させた。打者の膝元にツーシーム、スライダー、カットボールを配して凡打の山を築いていった。

 結果、大学自己最少の103球。準々決勝から決勝までは3連投となる。生田勉監督から全試合先発、完投を厳命されているだけに、スタミナ温存にも成功した。

 「(東都は)常に紙一重の戦い。0―0、1―0の戦いに慣れている」という。リーグ戦で僅差の戦いにもまれてきた経験が、大学初の全国舞台で生きた。昨季まで東洋大・藤岡(ロッテ)との対戦は通算1勝4敗。投げ負けたことで、「三振だけじゃ抑えられない。(藤岡さんから)勝ち抜くすべを学んだ」と振り返る。

 昨秋の明治神宮大会準々決勝で愛知学院大に0―1と敗れた際、東浜は右肘痛でベンチを外れていた。それだけに「前日、昨年の4年生からリベンジを言われていた。みんなで取った勝利」と喜んだ。

 チームの雪辱を果たし、頂点まであと2勝。「ここまで来たら勝ちたいという思いだけ」。東浜は最初で最後のチャンスとなる選手権制覇に闘志を燃え立たせた。

 ▼亜大・生田勉監督(東浜は)ブルペンが悪かったので、慎重に投げていた。

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