吉川、初対戦でG斬り ハム交流戦逆転Vへ望み残った

[ 2012年6月15日 06:00 ]

<日・巨>7回を抑え、笑みを浮かべ、グラブを叩く吉川

交流戦 日本ハム5-1巨人

(6月14日 札幌D)
 日本ハムは14日、先発・吉川光夫投手(24)の7回1失点の好投もあり、巨人に5―1で完勝。目前での巨人の交流戦優勝を阻むとともに、チームの優勝の可能性もわずかながら残した。この日はロッテが敗れたため、巨人の優勝マジックは1。日本ハムが優勝するためには残り3試合を全勝した上で、巨人の連敗とロッテの1敗以上が必要となる。条件的には厳しいが、栗山英樹監督(51)は最後まで諦めない姿勢を示した。

 交流戦逆転優勝へ、わずかに望みをつなげた。目前での巨人の優勝に待ったをかけたのは先発の吉川。序盤から最速149キロの直球でぐいぐい巨人打線の懐を突いた。

 「チームに迷惑を掛けていたので、なるべく長い回を投げたいと思っていた。欲を言えば最後まで投げたかった」

 前回登板した5日の広島戦(札幌ドーム)では3回に東出の頭部に死球を当て危険球退場。それから中8日空いての先発。栗山監督からは「仮にもう一度(死球を)当ててしまうかもしれないけど、自分を信じて自分の球を投げなさい」と言葉を掛けられた。

 その言葉通り、右打者7人を並べた巨人打線に対し、死球を怖がらず攻め続け7回1失点。ハーラートップタイの7勝目を挙げるとともに、防御率も1・20でリーグトップの座を守った。

 この日は同じ88年生まれの沢村との投げ合いだった。「相手の投手と対戦するわけではないので」と特別な関心は示さなかったが、こちらも同期の坂本とは6回にスライダーで空振りの三振を奪うなど、3打席対戦して出塁を許さなかった。捕手の鶴岡は「巨人打線はびびってましたよ」と吉川の攻撃的姿勢を評価。タレントぞろいの同期生に後れを取っていた吉川だが、巨人を相手に堂々とした投球を披露した。

 しかし吉川にまだ満足感はない。「イニング数と完投数をどれだけ伸ばしていけるかだと思います」。最近4試合は6回以下での降板が続いていた。この日は序盤に直球主体で押し、中盤までスライダーやカーブを温存したことが、7回を投げきることにつながったが「欲を言えば完投したいと思っているので」と次の目標を掲げた。

 栗山監督は「直球で向かっていっていた。吉川にとって意味のある試合になった」と目を細めた。目の前での巨人の優勝を阻止し、6年連続の交流戦勝ち越しを決めた。「負けたら終わりのトーナメントだと思ってやる」と誓って始まった交流戦は残り3試合。最後まで奇跡を信じて、戦い抜く。

 ▼日本ハム・武田久(9回を1安打2奪三振で3試合ぶりの無失点投球)一試合一試合しっかり投げていくだけ。

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