赤川やっと勝てた 交流戦初勝利で連敗ストップ

[ 2012年6月15日 06:00 ]

<楽・ヤ>今季4勝目を挙げた赤川

交流戦 ヤクルト3-1楽天

(6月14日 Kスタ宮城)
 打てそうで打てない。そんなジャイアンこと、ヤクルト・赤川の真骨頂が杜の都で復活した。

 「低めに球がいっていました。疲れもあったけど、これくらい負ければもう勝てるというつもりでやりました」

 交流戦以降、3連敗中だったが、この日は変化球がさえた。最速は142キロも、ツーシームとスライダーが内外角に決まった。3奪三振ながら4~7回までは3人でピシャリ。8回に松井に左中間三塁打、その後2死球を与え降板したが、7回2/3を4安打1失点。うれしい交流戦初勝利を挙げた。

 今季は入団4年目で初めて開幕ローテーションを守っている。疲労は当然たまっている。交流戦期間中は、自ら申し出て練習メニューを軽減してもらい、疲労回復に努めた。同じ左腕の石川に受けたアドバイスは「打たれる時もあれば打たれない時もあるさ」。これで気が楽になった。

 17日は父の日。野球を教わった父・典生さんには「男から男には照れくさいから」とプレゼントを渡したことがない。ソフトボールに熱中した宮崎での小学生時代は、典生さんが夜な夜なティー打撃に付き合ってくれた。それだけに少し早いが、白星は最高の贈り物になるはずだ。 

 小川監督は「本当は9回まで行かせたかった」と、今季2度目の完投も視野に入れていた。完投できなかったのは悔しい。だがひとまずは自身の連敗をストップさせた。次回こそは、監督の期待に応え最後までマウンドを死守する。

続きを表示

2012年6月15日のニュース