マエケン“セの意地”見せた「勝てて良かった」

[ 2012年6月15日 06:00 ]

<ロ・広>1点は失ったもののロッテ打線を寄せ付けなかった前田健

交流戦 広島6-3ロッテ

(6月14日 QVC)
 ロッテ打線を寄せ付けなかった。広島の前田健が8回1失点、被安打4、奪三振7で悠々と今季6勝目をマーク。111球でまだ余力はあったが、9回のマウンドはリリーフ陣に託した。

 「勝つことが一番なので。勝てて良かった」

 3―0の3回に井口に左前適時打されたが、この日は味方打線が5回に1点、6回にも2点と、着々と加点。野手が盛り立ててくれ、リズムに乗せてくれた。「4回までは苦しいピッチングでしっくりときていなかったが、5回の前田智さんの1点で楽になれたし、それからは自分のペースで気持ちよくいけた」。絶対エースには十分すぎる大量援護だった。

 10日の日曜日のデーゲーム後に、気の合うチームメートを広島市内の自宅に招いてホームパーティーを開いた。その中に新人野村も手土産をもって駆けつけてきた。「しっかりしたヤツだし、投球も自分の刺激になる」。野村は前日13日に背中の張りを訴えて4回で降板。その一つ年下の後輩の分まで勝たなければならない一戦だった。

 交流戦は5試合に先発し2勝1敗ながら防御率は0・92。「ずっとパが強いと言われるのもイヤだった」。ニック、サファテ、東出と主力選手の離脱が相次ぐ。「けが人が多いですが一丸となっていい感じで戦っている」。苦しい状況にも、投打に手応えを感じる1勝だった。

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2012年6月15日のニュース