交流戦初Ｖお預けも原監督サバサバ「特にそれはね」

＜日・巨＞８回、ベンチで手を上げる原監督

交流戦 巨人１－５日本ハム

（6月14日 札幌Ｄ）
　お預けとなった交流戦初優勝にも巨人の原監督は、淡々としたものだった。マジックを２として迎えた一戦で黒星。一気に決められなかった優勝については「特にそれはね。結果的に今回は（日本ハムと）１勝１敗になったということ」と話しただけだった。

　先発・沢村は４回まで毎回安打を許しながら２つの併殺打などで無失点。風邪による体調不良の影響で、ここ３試合は計１３失点で３連敗を喫していた。それだけに「自分で優勝するんだという気持ちはありました」と、初回から１５０キロ台の直球を連投して飛ばした。だが、５回無死満塁から鶴岡に右前打され同点。１死後に小谷野に押し出し四球を与えた。７回を９安打２失点。「球自体はここ数試合で一番、いい状態で投げられた。結果につなげられなかったのは自分の甘さ」。右腕は交流戦４連敗での７敗目をそう振り返った。

　優勝は決められなかった。それでも敗戦から１２分後の午後９時２４分にロッテが黒星。交流戦優勝マジックは１に減った。

　最短Ｖは１６日の楽天戦（Ｋスタ宮城）。先発はホールトンで、翌１７日の同戦にはエースの杉内が控える。両投手ともに昨季はソフトバンクを交流戦優勝に導いた立役者だ。さらに左太腿裏肉離れで離脱していた小笠原も戦列に加わる。星野楽天とは昨季から６戦全勝。原監督は「最後の２戦に挑むということですね」と穏やかに話した。気持ちを切り替え、総力を結集し、杜の都で仕切り直す。