早大・吉永 6回までノーヒッター「相当ガックリした」

[ 2012年6月14日 07:29 ]

<早大・福井工大>7回を1安打に抑え8三振を奪った早大・吉永

全日本大学野球選手権第2日 早大7―0福井工大

(6月13日 神宮)
 早大・吉永健太朗投手(1年)が福井工大戦に先発し、7回コールドとなった一戦で1安打完封勝利をマークした。

 6回まで無安打投球を続けるなど、今春の東京六大学野球リーグ戦で最優秀防御率、最多勝、ベストナインの「3冠」を達成したルーキー右腕が、5年ぶりに優勝を狙うチームの8強進出に貢献した。

 吉永は文字通りに唇をかんだ。7回、先頭は4番の吉田。シンカーで2三振を奪っていた。3度目の対戦。2球続けたシンカーを中前に運ばれた。ノーヒッターの夢が消え、マウンド上で悔しがった。仕切り直して後続を斬ると、直後の攻撃でコールドが成立した。

 「相当ガックリしました。その裏で終わったので(電光掲示板の安打数)1が光っていました。4回くらいから(岡村猛監督に)打たれたら代えると言われていたので、早くから意識していました」。大記録は逃したが、大学での全国デビューを飾るにふさわしい94球だった。日大三のエースとして全国制覇した昨夏の甲子園では149キロを計測したが、大学ではフォームを崩し、今春リーグ戦では140キロ前後。この日は146キロをマークし「大学に入ってから一番」と胸を張った。

 球速アップのカギは「左肩」だ。4日の早慶戦で救援登板してから中8日。ブルペンで1学年先輩の右腕・安達公の投球を観察した。その際、左肩の開きを抑えるフォームにヒントを得た。連日、ブルペンで左肩を意識して投げ込んだ。「大きくは変わっていないけど、少しタメをつくることで力が発揮できた。高校の時に戻すというより、新たに、という感じです」と手応えをつかんだ。

 OBの斎藤(日本ハム)は1年時の同大会で2勝を挙げMVPを獲得した。背番号「16」を受け継ぐ右腕は「MVPを狙って投げることはないです。任された試合をしっかり投げて、そういう形になればいい」。リーグ戦から無傷の5連勝。「一度はやってみたい」と話す小学6年以来の大記録に挑むチャンスは、まだまだ残されている。

 ▼早大・岡村猛監督(吉永について)期待通りの投球をしてくれた。安定感のある投球があったから、野手も攻撃に集中できた。

 ▼福井工大・吉田(吉永から7回にチーム初安打)シンカーは最初は見たことのない軌道だった。最後は浮いてきてくれた。記録は避けたいと思っていた。

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