土壇場追いついた!中日両リーグ断トツ10度目ドロー

[ 2012年6月11日 06:00 ]

<中・日>選手交代を告げる高木監督

交流戦 中日1-1日本ハム

(6月10日 ナゴヤD)
 これが高木竜の専売特許だ。中日は0―1の9回、1死満塁から井端の遊ゴロが併殺崩れとなる間に荒木が同点のホームを踏んだ。57試合目で両リーグダントツの引き分け10度。リーグ2位・巨人とのゲーム差を1に広げ、4位につける交流戦でも優勝の可能性を残した。

 「これからもこれを売りにして、どんどん引き分けていこうかね」

 貯金11と首位の座をキープし、高木監督の口も滑らかだ。日本ハム先発の武田勝に手が出ず、8回までは散発3安打。それでも9回、守護神・武田久から先頭の荒木が四球を選ぶと、7回にはバントを命じた大島を「荒木が出たら全部打て。思い切り引っ張れ」と送り出し、これが的中。右前打で無死一、二塁とチャンスを広げた。

 「それまでの展開をみとったら、ここで送っても追い越すことはできんと思ったからね」

 後を断たれサヨナラ勝ちは逃したが、首位にいる今は負けなければいい。ナゴヤドームではここ10戦で7勝3分けと負けなし。どこまでもしぶといチームが、3連覇に向け半歩ずつでも前進を続ける。

 ▼中日・井端(9回1死満塁から同点の走者を迎え入れる遊ゴロ)最低の最低(の仕事)です。

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2012年6月11日のニュース