投げるだけじゃない 投手・田中碧「直球狙って」サヨナラ打

[ 2012年6月10日 09:21 ]

猛打賞の活躍を見せた大阪・川崎ひかる

日本女子プロ野球 大阪5―4京都

(6月9日 明石トーカロ球場)
 苦労人の一振りでサヨナラ勝ちを決めた。3点差を追い掛ける最終回、疲れの見え始めた京都の先発左腕半田から3四球を選ぶと、3番の川崎が3安打猛打賞となる左中間への2点二塁打。1点差にしたところで4番小久保の中犠飛で同点とした。

 最後は2死一、三塁としたところで、この日途中出場の6番田中碧が、京都先発半田の初球真っ直ぐに体が反応。「直球を狙っていた。サヨナラヒットを打つことしか考えていなかった」の言葉通りに強振すると、打球は三塁を強襲する当たり。「サヨナラのホームインの時は、私は一塁に走っていたのでわかりません。アウトになったらやばいと思って懸命に走ってました」と茶目っ気たっぷりに話した。

 前期優勝は京都に決まってしまったが、後期こそは初優勝をと意気込む大阪ナイン。劇的なサヨナラ勝ちで、粘り強い戦いを見せ始めた。新球団は確実に進歩している。

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2012年6月10日のニュース