強豪横浜 1年生を4番抜てき「筒香でもやってない」

[ 2012年6月10日 06:00 ]

横浜の4番を務める1年・高浜

 第94回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間、甲子園)の神奈川大会の組み合わせが9日、決まった。今春のセンバツ8強で第1シードの横浜は、ロッテ・高浜卓也内野手(22)の弟・祐仁(ゆうと)内野手(1年)が4番に座り、神奈川史上初の4季連続甲子園を狙う。同大会は190校が参加し、7月8日に開幕する。

【組み合わせ】

 5度の甲子園優勝を誇る名門・横浜の4番に、この夏は1年生が座る。同校OBのロッテ・高浜の弟・祐仁は「先輩の足を引っ張らないように、自分ができることをしっかりとやりたいです」と目を輝かせた。

 4月に入学し、春季県大会からベンチ入り。5月の関東大会からは「4番・三塁」でスタメン出場した。渡辺元智監督は「1年の春から4番で使った選手は記憶にない。筒香(DeNA)でもやっていないからね。高浜は夏も4番で使うと思う」と、オーダーの中心に据える構えだ。

 兄・卓也は2年春のセンバツで優勝。その姿を甲子園のスタンドで見た祐仁は「横浜高校は打力が凄かった。自分もやってみたいなと思いました」と兄の背中を追いかけ、福岡から越境入学することを決めた。兄からは「横浜は厳しいところだと思うけど、しっかり野球をやって頑張れ」と激励を受けたという。

 一番の魅力は長打力。4月の練習試合で早くも柵越えを放つなど、飛距離はチームトップクラスで、小倉清一郎コーチも「1年生だけど、高浜は大したもんだよ」と右打ちの大砲を高く評価する。横浜は昨年春から3季連続で甲子園に出場中。4季連続となれば同県史上初の快挙となるだけに、祐仁は「兄に負けたくない。一戦一戦大事に戦って甲子園に出たい」。平成8年8月8日生まれ。チームをけん引し、今夏の甲子園開幕日を最高の16歳の誕生日とする。

 ◆高浜 祐仁(たかはま・ゆうと)1996年(平8)8月8日、佐賀県生まれの15歳。小2から野球を始め、福岡・金田中では飯塚ライジングスターボーイズに所属。3年時にジャイアンツカップ優勝。憧れは中田翔(日本ハム)。遠投88メートル、50メートルは6秒6。1メートル82、83キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2012年6月10日のニュース