松井 一塁手兼任プランで出場機会拡大だ

[ 2012年6月9日 06:00 ]

<ヤンキース・レイズ>試合前練習、カルロス・ペーニャ(右)と一塁手の練習を行った松井秀喜

 レイズの松井に一塁手兼任プランが浮上した。ヤンキース戦前の練習で、ロヘリオ・カーロン通訳のファーストミットを借りて一塁へ。正一塁手のペーニャに助言をもらいながらノックを受けた。ゴロ捕球から二塁への送球練習も。プロ入り後は初めてという一塁での守備練習は、にわか雨の中で30分間続いた。

 「前から(監督に)言われていた。試合に出ない日の練習で、一応やってくれと言われていた」

 一塁転向プランは、ヤ軍時代にもあった。06年オフ、当時のジョー・トーリ監督から「やれるか?」と打診を受け、「できる」と即答。左膝にメスを入れた08年のシーズン終盤にも、首脳陣がコンバートを計画した。

 ジョー・マドン監督は、松井の守備位置について「三塁を守れればいいのに」と冗談交じりに話していたが、5日のカード初戦では4年ぶりの右翼で起用するなど、変幻自在の采配でも知られる。指揮官は「試合が進めばさまざまなやり方で勝ちにいくし、彼が気分良くできて必要であれば守らせる。有事に備え、ゴロの捕球練習を続ける」と説明。両膝の状態が良好なことも理由の一つで、松井も「(一塁の練習は)それを踏まえてのことだと思う」と話す。

 この日はスタメンを外れ、昇格8試合目で初の休養。守備のオプションを増やすことが、出場機会の拡大につながる。

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2012年6月9日のニュース