ブランコ100号!“コーン特訓”の成果出た

[ 2012年6月6日 06:00 ]

<西・中>8回2死一塁、通算100号となる2ランを放つブランコ

交流戦 中日4-7西武

(6月5日 西武D)
 喜べないメモリアルアーチだった。6点を追う8回2死一塁、左翼席に通算100号、両リーグ単独トップの13号2ランを放った中日のブランコは「今日はボールの選別ができなかったことが反省点」と口元を引き締めた。初回2死二塁、3回2死満塁と得点機に凡退し、チームも敗れたことで喜びは半減以下だった。

 9本塁打で月間MVPに輝いた5月に続き、6月も3戦2発。量産態勢の裏には内助の功がある。試合後の深夜に自宅横の駐車場で、ケニア夫人が約5メートル先から投じるトウモロコシの粒を試合用のバットで打ち返す“秘密練習”をシーズン当初から行ってきた。「妻は女性だからストライクが入るとは限らない。1時間、ストライクが来なくても、ジッと我慢するんだ」。夫人との練習で集中力と忍耐力を高めたことが好調の要因だ。

 高木監督はこの試合まで15打席連続無安打だった森野を7番に下げるなど、打線にメスを入れたが3連敗。今季初めて3点以上取った試合に敗れ、2位・巨人には0・5ゲーム差に迫られた。「今の状態じゃ抜かれるんじゃない?」。自嘲気味の笑みが、かみ合わない現状への怒りを表していた。

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2012年6月6日のニュース