金本“223人斬り”弾 清原、山崎に並び歴代2位

[ 2012年6月6日 06:00 ]

<楽・神>4回1死、金本は右越えソロホームランを放つ(投手・美馬)

交流戦 阪神3-1楽天

(6月5日 Kスタ宮城)
 好色漢なら「100人斬り」に憧れるが、アニキは223人を斬った。杜の都に「花火」が打ち上がる。4回1死。阪神・金本が楽天先発の美馬が投じた初球を右翼席中段に軽々と運んだ。

 「仙台では本当によく打てます」

 その言葉通り、抜群の相性を誇る。東北福祉大時代の4年間に過ごした第二の故郷で、4月1日のDeNA戦(京セラドーム)以来、実に49試合ぶりの本塁打。05年に交流戦が始まってからは09年を除く毎シーズンで杜の都で本塁打を記録している。

 「(街の中は)変わったな…」

 前日には久しぶりに仙台の街を歩いて青春時代を回想した。同時に同市内のトレーニング施設で汗を流した。この日の一発で計223人の投手から本塁打を記録。清原和博(元オリックス)、山崎武司(中日)に並び歴代2位となった。

 「(本塁打を打った投手を)200人までは全部覚えている。(打った球種は速球と変化球は)半分半分だった」

 200人の投手をすべて記憶しているのも当然。1本でも多く打つために…。本塁打を放った際はノートに投手名、球種、カウントなどを書き記してきた。地道な作業の結果として、ここまで472本塁打が生まれた。

 和田監督も「納得のスイングだったんじゃないかな」。東日本大震災からの復興を目指す仙台が、今年も金本の一発で勇気づけられた。

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2012年6月6日のニュース