釜田 進化の5連続K!マー先輩直伝スライダー冴えた

[ 2012年6月4日 06:00 ]

<楽・広>楽天・釜田は6回2/3を1失点で2勝目

交流戦 楽天3-1広島

(6月3日 Kスタ宮城)
 昨年まで高校生だった18歳は、登板ごとに成長している。地元ファンから大歓声を浴びたお立ち台。本拠地初登板で2勝目を挙げた楽天・釜田は「もっともっと勝って、新人王を目指して頑張ります!」と宣言した。

 白星のきっかけは約24時間前にあった。登板2日前のブルペンで全く手応えがなかった釜田は、前日の練習で勇気を振り絞った。「スライダーの投げ方を教えてください!」。エース田中は快く応じた。受けたアドバイスは「曲げるという意識を持ち過ぎると腕が遅れて引っ掛ける」や「リリースで打者に胸を向けろ」…。全てが金言だった。

 田中「先生」の助言を実践し、過去2試合で14打数7安打だった左打者の内角もスライダーで突いた。2回の広瀬から3回の梵まで5者連続三振。その5人への24球中、スライダーは12球を数えた。4回1死満塁では広瀬、堂林を連続三振。広瀬はこの日最速の149キロ直球、堂林は3球連続スライダーで空振り三振に抑え、ど派手なガッツポーズも披露した。

 釜田に残された課題はスタミナだ。7回2死一、二塁のピンチで降板し「投げ切りたかった。悔しいです」。負ければ勝率5割に逆戻りする状況で、連敗を3で止めた右腕について星野監督は「よう頑張った」と評価。一方で「7回を投げ切ったら褒めてやりたい」とさらなる奮起を促した。

 「田中さんは1年目に11勝している。超えるつもりで頑張ります」。着実に課題を消化してレベルアップしていく姿は、5年前の田中と重なる。

 ▼楽天・佐藤投手コーチ(釜田について)4回の満塁のピンチをよく抑えた。スライダーがよかった。

 ▼楽天・小山桂(2回に追加点の左犠飛、守っても釜田を好リードしてお立ち台に上がり)コヤマと書いてオヤマです。よろしくお願いします。

 ≪田中も07年に≫釜田(楽)が広島戦の2回から3回にかけて5者連続奪三振。同じ高卒新人の07年田中も、10月3日の日本ハム戦の5者連続が最多だった。なお高卒新人では、尾崎行雄(東映)が62年4月29日西鉄戦で8者連続奪三振を記録している。

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2012年6月4日のニュース