早大11点タイ勝!杉山、骨折主将にささげる今春5号

[ 2012年6月4日 06:00 ]

<慶大・早大>2回無死、左越えに本塁打を放ち、地引(左)とハイタッチをする早大・杉山

東京六大学野球第8週第2日 早大11―4慶大

(6月3日 神宮)
 早慶戦2回戦が行われた。すでに優勝を決めている早大は、4番の杉山翔大内野手(4年)が今春リーグ戦5本目となる本塁打などで11得点。1勝1敗のタイとし、4日の3回戦では5大学から勝ち点を挙げる完全優勝を狙う。また、慶大の阿加多(あがた)直樹捕手(4年)は2安打を放ち、打率首位をキープ。初の首位打者へ向け、大きく前進した。

 仲間のためにも負けられなかった。1点を追う2回。杉山が振り切った打球は、ライナーで左翼席に飛び込んだ。「流れをチームに持ってくるのが4番。それができて良かった」とうなずいた。

 一塁ベンチには背番号「10」のユニホームが掲げられていた。1回戦で佐々木主将が左すねを骨折。この日は都内の病院に入院している主将からマネジャーを通じて「魂は(神宮に)置いてきた。一緒に戦うから」との言葉が届いた。副主将として「4年生がやるしかない」と先頭に立った。

 佐々木に代わり1番に座る中村は、4回2死満塁から左越えグランドスラム。「打てない時にも声をかけてもらって、自分としては楽になりました」と、主将に感謝を込めたリーグ戦1号を振り返った。佐々木は近日中に手術を受ける。全治は未定で、秋のリーグ戦出場も微妙な状況だ。主将を元気づけるためにも、チーム一丸で春の完全優勝を狙いにいく。 (川島 毅洋)

 ▼早大・吉永(4日の3回戦で先発が濃厚)チャンスをもらえたら頑張りたいです。

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2012年6月4日のニュース