代打・関本 サヨナラ死球!阪神 痛快3連勝3位浮上

[ 2012年5月28日 06:00 ]

<神・西>9回、阪神・関本がサヨナラの押し出し死球

交流戦 阪神3-2西武

(5月27日 甲子園)
 左腕を突き上げて死球をアピールした。2―2の9回1死満塁。サヨナラの押し出し死球をもぎ取った阪神・関本は大はしゃぎで一塁へ走りだした。お立ち台に呼ばれた背番号3は笑いが止まらない。

 「長いこと野球やってますが、こういう形でヒーローインタビューに立てるとは…。戸惑っています。タイムリーで決めるとイメージしていたんですけど」

 過去に5度サヨナラ打を記録している関本だが、バットを振らずにヒーローになったのは初めて。でも、運だけではない。「満塁なので押し出しもある。ベースに近づいて立っていた」。1ボールからの2球目。左腕ウィリアムスの136キロ直球が左肘に直撃した。肘当てが巻かれている部分で、腫れるどころか赤くもなっていない。「向こうの方が痛かったと思いますよ。こっちは汗もかいていないんですから」と涼しい顔で言った。

 サヨナラ死球は、07年6月8日オリックス戦(甲子園)の鳥谷以来、球団5年ぶり3度目。代打では関本が初めてだ。それまでは拙攻の連続だった。6度も先頭打者が出塁したものの、バント失敗に3併殺。8回は1死満塁で新井が遊ゴロ併殺に倒れた。思わぬ形での3連勝に和田監督も「最後は関本らしいね。選球眼のいい打者だし、非常にうまい当たり方だったね」と、代打的中ににんまり。勝率を10日ぶりに5割に戻し、ナイターで敗れたヤクルトを抜いて3位に浮上した。波に乗っていけそうな1勝だ。

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