小久保 大台にあと1本で…椎間板ヘルニアで無念の離脱

[ 2012年5月26日 06:00 ]

<ソ・神>登録を抹消された小久保は腰に手をやりながら球場を後にする

 史上41人目の通算2000安打にあと1本と迫っていたソフトバンク・小久保裕紀内野手(40)が25日、出場選手登録を外れた。

 同日、福岡市内の病院で磁気共鳴画像装置(MRI)検査を受けた結果「椎間板ヘルニア」と診断され、小久保は「あと1本で賭けに出るというところもあり、決断には非常に迷ったけれども、この状態で出場しても結果は残らないだろうということ。いい状態でプレーするのもプロの一つの役目。2000安打を見に来てくれた人には申し訳ない」と話した。

 偉業を目前に、無念の離脱となった。2安打を放ち、通算1999安打とした22日の広島戦(ヤフードーム)後に発症。翌23日の同戦は痛み止めを使って強行出場したが、力が入らず3打数3三振だった。開幕当初から抱えていた持病の腰痛の悪化とみられていたが、診断は椎間板ヘルニア。神経が圧迫されることで左足に強いしびれがあるといい、小久保は「今はしゃべるだけでも痛いし、日常生活にも支障がある」と、ヤフードームからの帰り際も足を引きずり厳しい表情を浮かべた。

 今後は最短で再登録が可能な6月5日の巨人戦(ヤフードーム)での復帰を視野に入れて、調整を進めていく。ただ、痛みを軽減させるために数日間は絶対安静で、順調にいけば、29日から福岡市東区の西戸崎室内練習場で練習を再開する予定。田中和彦トレーナー統括は最短での復帰について「可能性はあると思う。ただ、まだ症状が出たばかりだし(時期は)何とも言えない。状況次第」と話し、長期離脱の可能性にも含みを残した。

 「2000本を達成した時、こういうこともあったとなるんじゃないですかね。10日間(で復帰)というのは視野に入れています」。わずか1本、されど1本。試練の大きさが達成感の大きさにつながると信じ、金字塔を目指す。

続きを表示

2012年5月26日のニュース